虚ろな十字架
珍しくヲタクでないブログ。
今このタイミングでこの本に出会ったのは何か意味があったのかな、と思う。
本編は、中原、由美、花恵の主観でストーリーが展開されます。後半には、プロローグに出てきた沙織の主観もあり。
東野作品らしいストーリー展開で、アレコレ想像しながら一気に読みました。
読み応え抜群。
ちょうど、優馬ちゃんの北斗を読んだばかりだったので、死刑とは、被害者遺族、加害者遺族とは、本当の償いとは…と考えさせられていました。
償いって人それぞれだし、何が正解なのかわからない。
でも、ちゃんと考えて生きていくってのが大事なのかな…。
語彙力乏しいし、深く考えられないからわからないけど💦
少なくとも、誰かがこうしなさいあぁしなさいって言ったから償いになるわけではないし、それが遺族のためになるのかと言ったら相異なる方が大きいと私は思う。
誰々が亡くなった、殺された、事故だった…
断片的なニュースの一言で片付けられる話ではないなと改めて考えさせられた。
東野圭吾はテーマが重いけど重すぎない。
ちゃんと読み手に考えさせてくれる。
読後感はモヤモヤが残ったけど、過去に向き合う必要性を突きつけられた感じでした。